手揉茶

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 煎茶(乾燥した茶の葉にお湯を注いで飲む方法)は、江戸時代の初期に隠元禅師(宇治黄檗山万福寺の開山)が中国流の釜炒り茶と煎茶の方法を伝えたのが始まりとされている。

 現在日本茶の主流である煎茶は、1738年(元文3年)山城国湯屋谷(京都府宇治)の永谷三之丞宗円が茶の葉を蒸して培炉(ほいろ)の上で揉んで乾燥させる方法(蒸製煎茶)を考案したのが最初といわれている。

 その製法の静岡県への導入は1837年(天保8年)志田郡伊久美村(現島田市)の坂本藤吉によって実現された。

 幕末から明治に入ると、助炭(手揉製茶の器具)の下に鉄棒を渡す工夫がされて、炉上で力一杯揉むことが可能になり、品質の向上、能率の増進に大いに役立った。その頃から県内各地に優れた茶師が続々と現われて、製法にいろいろ工夫が凝らされ、その技法はますます巧妙となって互いに流派を立てて覇を争い合った。明治20年頃の手揉製茶の全盛期には、20以上の流派が生まれたといわれている。

 今では、お茶の製造は全て機械化され、製茶機械は高度に発達して全自動化(コンピュータ化)されているが、今なおその製法は手揉を基調としているものであって、最良の製品を造るために手揉技術の重要性は今でも深く認識されている。


  ― 新手揉製茶法解説 ―


  ― 静岡県茶業誌 ―


  ― 新茶業全 ― 他

 

 

 

《現在まで継承されている流派》

流  派

地    域

青透流

藤枝・岡部・島田・川根

小笠流

掛川・袋井・菊川・浜岡・島田・大須賀浜松・大東

幾田流

小山・御殿湯・裾野・沼津・富士・伊豆

倉開流

森・春野

川上流

静岡・岡部

鳳明流

静岡

興津流

清水

川根揉切流

川根

 

《記録にある流派

・江沢揉切流 江沢長作
・青 伸 流 北堀新之助  
・富 岳 流 大村泰作
・国  益  流 八木熊吉
内知田 和田三次郎
・開 進 流 小長谷松五郎
・山 本 流 山本長右エ門
・誘 進 流 戸塚豊蔵
・久 栄 流 杉浦辰吉
・青 島 流 青島清作
・相 良 流 今村茂平
・青 澄 流 漢人恵助
・小笠揉切流 浅羽平九郎  
・静 魁 流 寺島幸作
・富 国 流 杉本作蔵
・天下一製法 赤堀玉吉
・開 頭 流 松下勘十
・田 村 流 田村宇之吉
・ニ 俣 流 二俣音蔵
・真 陰 流 松本直吉
・青 光 流 宮崎小七
・内 牧 流 海野太七
・教 開 流 立花兵吉
他    

― 静岡県茶手揉保存会 ―