版画等に描かれた原8

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[8] 東海道道中記 原 「松蔭寺 昇龍松と富士」

 
浦田周社(かねたか) 自画、自刻、自刷  平成十年  横大判彩色木版画」

 静岡県内の東海道の宿を描いたこのシリーズは、平成十年一月より8ヶ月余に渡り、静岡新聞の日曜版に連載されたもので、紀行文を講談師宝井馬琴(昭和十年清水市生れ、昭和六十二年第六代宝井馬琴を襲名)が書き、木版画を浦田周社(昭和十四年静岡市生れ、三世版くま、浦田宝扇堂、県版画協会会員)が製作した。
 原の文章は、浮島ケ原と初代歌川広重描く原の図について、後半には松蔭寺と白隠さんのエピソードが書かれている。絵には松蔭寺本堂側から眺めた山門、鐘楼と大松、その向うに秀麗な富士山が描かれている。しかし、有名な擂鉢松は描かれておらず、反面、この絵の主題とも言える昇龍松と称される松の大木が描かれている。
 「昇龍松」という名は聞いた事がないので、製作者の浦田氏にこの事を尋ねてみた。彼の描いている「昇龍松」は松の個有名称を示すものでなく、取材に来た日の夕陽が地面に写し出したこの松の影の形がさながら龍が昇って行く姿に似ていたので、この様な表現にしたとの事だった。

 
浦田周社 画  東海道道中記 原 「松蔭寺 昇龍松と富士」

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