浮島郷土の歌

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浮島郷土の歌
       
一、 沼津吉原一つなぎ 鎌倉時代の東海道 こゝは浮島西の端 富士に接する境より
二、 東に向ひて行く道の 左の丘は薬王寺 弘法大師の作といふ 霊顕高き薬師尊
三、 見渡す南は須津の湖 並木の松の色深く 旭を負ふて行く汽車の 汽笛は長く響くなり
四、 鯉鮒鰻の産地なる 西船津をば右に見て 春山川の橋越せば はや船津にぞ入りにけり
五、 興隆精舎の鐘楼に 諸行無常のひゞきあり 浅間原の浅間社 社頭の松は地をばなで
六、 旭夕日のかゞやける  黄金千杯の傅説や 古墳古蹟の数々に 土地の古きを語るなり
七、 明治の御代の始まで 行き来れる愛鷹の 馬を捕へし取込は 其の名も高き霞牧
八、 今は茶畑と變りしが 變らぬものは春山の 河原と共に千鳥道 昔のまゝに残るなり
九、 釈迦堂過ぎて大鼓堂  經塚の跡尋ね来て 残る礎石に仁安の 遠き昔を偲びつゝ
一〇、 見下す南は駿河湾 釣する舟の三つ五つ 伊豆半島や三保の松 霞める様は繪の如し
一一、 降る左右は茶の畑 萠え出る若葉香も高く 笹蟹遊ぶ陣ヶ沢  駒瀬の山に駒瀬川
一二、 古き帝の勅願寺 駒瀬観音尊しや 石川田圃は新嘗の 供御の米をば作りたり
一三、 細き流れも大澤の 岸に沿いたる新道は 東海道との聨絡路 道の左右は芦の原
一四、 芦原雀さはがしく 沼邊のまこも水増せば にほの古巣の浮き沈み 菖蒲花咲く愛らしさ
一五、 芦間の舟に鮒釣の笠のみ白く見えかくれ 倒にうつる富士が根を 青き愛鷹色添えし
一六、 風情は昔の儘なれど 沼は次第に開拓し 僅かに残る浮きし田に 浮島沼の名残りあり
一七、 学校役場組合も 皆平沼に集まりて 村の中心こゝにあり  日蓮宗派の法華寺を
一八、 過ぐれば八幡神社あり 井出の館や根古屋城 西の番所の土櫓 名のみ残りて跡もなし
一九、 首掛松に名も高き 井出の館の大泉寺 曹洞宗の古刹にて 源右府の連枝なる
二十、 阿野全成や時元が 高き威勢も夢に似て あはれ墳墓にむす苔は 有為傅變を語るなり
二一、 富士本門の寶物を 隠せし跡のお穴堂 駒をやすめし玉川や 犬坊早坊の矢通り道
二二、 たづねてこゝに辨財天 夏は蛍に名も高し 歌謡に残る閑峰栖 眺めて着きぬ根古屋の地
二三、 伊勢長氏が旗舉げの 興國寺城はこゝにあり 今川武田徳川と 領主代りて百餘年
二四、 最後に城を守りしは 仁義に厚き天野氏 家臣の責を身に負ひて 一兵卒を救ひたる
二五、 三郎兵衛康景の 潔き誉は千代までも 城は廢れて畑となり 堀は埋りて田となるも
二六、 池田にうつる月影に 清き心も偲ばれて 雲井に叫ぶ時鳥 仁義の誠告ぐるなり
二七、 歴史も古き我村に 睦べる人は五千の餘 自然の恵豊かにて 人情風俗いと純美
二八、 郷土の誇うたひつゝ 進む文化の一線に いざや學ばん諸共に いよゝ励まん我友よ