浮世絵に描かれた原 07

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[07] 東海道風景図会 原

 初代歌川広重画  柳下亭種員文  嘉永四年刊  錦昇堂  笑寿屋庄七板

 これは今までの一枚摺りの錦絵と違い、広重の風景画の中に種員の平易な名所案内と東海道の各宿駅にちなんだ和歌・狂歌・俳句・漢詩等を入れた見開き二面にまたがる全二編の絵本である。広重の絵は単純な筆致の淡彩画で描かれている。
 他に広重には、嘉永二年の「東海道名所図会」、嘉永四年の「東海道名所発句集」等があるが、この「東海道風景図会」は簡単ではあるが各宿の解説が入っている為、前二書より人気を博し、よく売れたようである。
 原の頁には街道風景・富士山・愛鷹山・浮島沼が描かれ、絵の中には「松原」という字が入っていて、富士山の事が次の様に記されている。

 人皇七代孝霊天皇の五年、此山をつつめる霧はれて、其形を見る事はじめて分明なりしとそ
 

山々の 高ね高ねを つたい来て 不二のすそのに かかるしら雲

 ちなみに七代孝霊天皇の五年は紀元前285年に当り、2283年前になる。
東海道風景図会 原  (田中明氏蔵)

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