浮世絵に描かれた原 11

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[11]  東海道五十三対(つい) 原

 初代歌川広重画 天保十四年〜弘化四年 伊場仙(伊場屋仙三郎)判 名主印(村=村田) 竪大判錦絵

 
このシリーズは、初代広重、三代豊国、国芳の三人の代表的浮世絵師が分担して描き、風景は少なく人物を主とし、下三分の二が画面で、それぞれの宿にちなんだ伝説、史跡、著名な出来事等を描いている。上三分の一に下の絵の説明が記されている。
 原は竹取物語(かぐや姫、竹取の翁)を描き、その説明文には

『東海道五十三驛(つぎ)の内富士山の眺望ハ此宿の王(わ)たりを第一と須(す)其図者(は)普(あまね)く世尓(に)ふりた連(れ)バ古(こ)こ尓(に)図(ず)春(す)るハふじ山と名付る起元(はじめ)なり
 竹取の翁が娘赫奕(かぐや)姫ハ美顔雪肌(せっき)の麗人なれバ後宮尓入内(こうきゅうにじゅだい)せよと数度の勅宣あれども是尓志(にし)たがひ奉らず不死の薬と一封の文(ふみ)をささげて上天しける御門(みかど)御なげきの阿まりくだんの文(ふみ)と不死の薬をするがの国なる高起(き)山の嶺(いただき)尓(に)春(す)てさせたまふよりこの山をふしの山とぞよひなしけるとなん』

 竹取物語と富士山の名前の由来を以上の様に記している。現在物語の舞台となった所は、富士市比奈の竹採公園になっており、かつてはここに白隠さんの寺″無量寺"があり、白隠さんはその書物「竹取塚縁起書」の中で物語の事を記し、広く世に知らしめた。

 

東海道五十三対  原

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