浮世絵に描かれた原 16

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 [16]  絵本駅路鈴    東海道五十三次 十四  原

 葛飾北斉画 文化八年頃 錦樹堂(伊勢屋利兵衛)版 竪中判錦絵

 
北斉は90オまで精力的にすぐれた多くの作品を残し、世界にその名を知られ、反面、彼は「画狂人」と称し、転居93回等、奇行にとみ、逸話が数多く残っている。
 彼は広重より30年位前に数種類の東海道の揃い物を描いているが、彼には文化九年まで東海道を旅した記録はなく、名所図会等を基にして作画したものと思われる。
 北斉の東海道物は風景より人物を中心に緻密に描き「人物東海道」という感が強い。
 このシリーズは画面上部中央に大きく横書された駅名に振り仮名がされ、東海道五十三次及び駅番は縦に小さく書かれている。
 原の図は富士山の麓を行く朝鮮通信使の一行を描いている。富士山は大きさを強調する為に右半分と頂上部分をカットした大担な構図になっている。
 朝鮮通信使は将軍の代る襲職の祝等、江戸幕府に敬意を表わす為、慶長十二年(1607)より文化八年(1811)まで12回我が国を訪れている。この図は文化八年の十一代徳川家斉の襲職の祝の為、来朝した使節を描いたものと思われる。

絵本駅路鈴

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