浮世絵に描かれた原 17

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 [17] 春興五十三駄之内 原 吉原へ三リ六丁

  画狂人北斉画 享和四年(文化元年)版元不明 横倍小判綿絵

 
このシリーズは全五十九図の内、原他七図が横倍小判で他は全て小判である。
 人物が大きく扱われ、筆が細かく、入念な描写がなされ各図とも紅が多く使われていて暖かく、柔らかな雰囲気を出している。
 原の図は右側半分に三人の立姿(振分け荷物を持った旅人、菅笠、御高祖頭巾をつけてキセルをくわえた粋な二人の女性)を、左半分には中央に大きく富士山、その下を行く三度笠をかぶった旅人を描いている。
 尚、このシリーズは歌の入ったものと入らないものがあり、前者の原図には三陽擣衣連の二首が挿入されている。

″山も今朝霞のにしき着かざりて位高く見ゆる不二の明ぼの  松元亭繁樹"

″おもしろき頂上なれや鶯の声も不尽ほど高くのぼりて     末廣庵"

 

春興五十三駄之内 原   森 延敏 氏蔵

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