浮世絵に描かれた原 20

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 [20]  東海道五十三次之内 原ノ図

 
香蝶楼国貞画  天保十年頃  佐野喜(佐野屋喜兵衛 喜鶴堂)判  極印  竪中判錦絵

 
国貞(三代歌川豊国の前名)描くこの東海道シリーズは、各宿の風景をバックにして前面に立姿の美人を描いたもので全シリーズを通し、バックの風景画は広重の保永堂版東海道に非常によく似ている。
 原の図は雄大な富士山の下、浮島ヶ原に遊ぶ二羽の鶴ののどかな姿、富士を振り仰ぐ旅人と供の荷物持ちをバックの風景とし、その前面に三本歯の高下駄をはき、腰に脇差、背には尺八を負っている花魁風のいなせな立美人を大きく描いている。
 三代歌川豊国(天明六年〜元治元年)は姓 角田 名 庄蔵、後に肖造 初代豊国に入門し、国貞と称し、一雄斉、五渡亭、香蝶楼、一陽斉等と号した。
 弘化元年豊国を襲名、美人画、芝居・役者絵を得意とし、非常に多くの作品を残した。特に五渡亭国貞時代の美人画役者絵は評価が高く、広重(風景画)、国芳(武者絵)と共に幕末期の代表的な浮世絵師である。
 彼は役者絵を配した東海道物を多く残し、後に紹介する役者見立東海道は人気が高く又広重との合作(雙筆五十三次)も残している。

 

東海道五十三次之内 原ノ図

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