浮世絵に描かれた原 21

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 [21]  役者見立東海道五十三駅

 東海道五十三次の内 原   呉服屋重兵衛
 東海道五十三次之内 原の二 平作娘およ称

 
三代歌川豊国画 嘉永五年 辻岡屋版 竪大判錦絵
              
 
このシリーズは各宿に縁(ゆかり)があると思われる歌舞伎の主人公を演ずる人気役者の姿を大きく描き、上部の背景にその地方の風景が添えられている。発売と共に非常な人気を呼び、図柄も追加され、又、新たに宿間の図も出版された。
 原の図は日本三大仇討の一つ伊賀上野の仇討に材を取った「伊賀越道中双六 沼津之段」(六段目近松半二作)の呉服屋重兵衛(原 背景は富士と浮島沼)とおよね(原の二)の兄妹を描き、沼津の平作の図と対をなしている。
 この沼津の段は親子、兄妹とも知らずに図らずも出会った沼津の宿での一夜の出来事を義理と人情を絡ませて描き、大詰めでの死を賭けて敵の行方を知らんとする父平作の姿所在を明かす息子重兵衛の名
ゼリフ、再び別れ別れになる兄妹の愛惜の姿等は観客の涙を誘う。この物語の中でも特に有名な段である。

 

東海道五十三次の内 原 呉服屋重兵衛

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