浮世絵に描かれた原 24

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 [24] 東海道名所風景 東海道 原

 三代歌川豊国筆  文久三年四月  大金(大黒屋金之助)版  竪大判錦絵
 
 
三代将軍家光以来、二百数十年ぶりに十四代将軍家茂は上洛した。騎馬隊、鉄砲隊を従えた大行列は非常な評判となり、絵師にとり格好の画材としてすぐに取り上げられ、多くの浮世絵が出版された。
 その為、このシリーズは一般には「御上洛東海道」として知られ、又豊国はじめ二代広重・暁斉・国周・国綱・芳年・芳虎等当時の人気浮世絵師が分担して描いている為「合作東海道」とも呼ばれる。標題が示す様に各地の名所風景、風物等が盛り込まれる人気あるシリーズである。
 シリーズのタイトルは「東海道」と記されたものと「東海道名所之内」と冠された二種がある。全体に主題の行列は比較的小さく描かれ、各地の風景が中心になっている。
 原の図は豊国七十八才の時の作で、富士山をバックに街道を通過する行列と、下部には弥次さん、喜多さんと思われる人物に名物の白酒をふるまう女性の姿が描かれている。
 場面は原・吉原間の柏原(間の宿)の地で、広重はじめ、大部分の原の図はこの附近から描かれている。ここからの富士の眺めと名物の白酒・うなぎの蒲焼は旅人の旅情を大いになぐさめた。

東海道名所風景 東海道 原

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