浮世絵に描かれた原 31

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 [31] 原 三り八丁  呉服や重兵衛

  初代歌川国麿画  嘉永六年  版元不明  竪小判錦絵

 
初代国麿は名前を菊越菊太郎といい、三代歌川豊国の門人で、一円斉・松蝶楼と号し俳号は菊翁、幕末期に活躍した浮世絵師である。
 このシリーズは各宿に関係ある歌舞伎等の主人公の上半身を大きく、淡彩色で描き、それぞれの中には歌が一首添えられている。
 原の図は有名な伊賀越道中双六沼津の段(六段目)の主人公、呉服屋重兵衛を描き、沼津の図の百姓平作(重兵衛父)と対をなすもので、沼津、原の浮世絵の中にしばしば描かれる題材である。[21]の中に取り上げてあるので参照されたい。
 原の図の中には″月いくつ置ならべけん草の露 高賀"という句が挿入され、沼津の図には″雨ふくむ真菰の花や虹の下 慶舎"の句が入っている。因に画帳や和本等の絵を一枚一枚にしたものを画帳崩しといい、沼津・原の絵もその一種である。

原 三り八丁  呉服屋重兵衛

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