浮世絵に描かれた原 34

戻る ホーム 上へ 進む

 [34] 東海道五十三次内 原 よし原へ三り六丁

 歌川芳員(よしかず)画 嘉永六年九月 名主二印(濱・馬込) 丸蔦版 横小判錦絵

 
幕末には、歌川派の多くの浮世絵師が東海道五十三次シリーズを残しているが、このシリーズはその中の一人で国芳門の芳員が描いたもので、全般的に横小判の絵の中にはユーモラスな図柄が多く、原もその内の一枚である。
 原の図は富士山、愛鷹山、浮島沼を背景にして、街道を行く足軽二人が突然出て来たへびにおどろき、あわてふためいている様子をおもしろおかしく描いていて、何とも滑稽な図である。
 作者の歌川芳員は生歿年、本姓不明、歌川国芳の門人で、通称は次郎吉叉は次郎兵衛といい、一寿斉、一川(いっせん)、一川斉等と号し、作画期は嘉永〜明治三年頃、武者絵、合戦絵、花鳥画、草双紙の挿絵等を描いた。横浜開港後は異人の生活や風俗等に関心を持ち、各国人の姿や、横浜の遊廓図の中に外人の遊興する姿等を取り入れ、多くの横浜絵を描き残した横浜絵の先駆者の一人である。又、日本にまだ鉄道のない時代に外国の蒸気車等も描いている。

歌川芳員(よしかず)画  東海道五十三次内 原

戻る ] ホーム ] 上へ ] 進む ]

戻る ] ホーム ] 上へ ] 進む ]