浮世絵に描かれた原 37

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 [37] 東海名所 改正道中記(十五) 不二のぬま 原 よし原迄三リ六丁

  三代歌川広重画 明治八年 山清(山崎屋清七)版 竪大判錦絵

 
三代広重描くこのシリーズは、明治前期の東海道各宿駅の風景が華かな色彩(幕末から明治初期に海外から色あざやかな化学顔料が入り使用される)で描かれている。
 原の図は富士山、愛鷹山、富士沼(浮島沼)ののどかな風景が描かれている。一本の大松と祠(ほこら)、その脇で荷物を背に洋傘を持ち立話をする二人の旅人、小舟に乗り釣糸を垂らす人、投網を打つ人、沼の奥には根方の家並が見える。
 尚、三代広重には本作に似た小判の東海道シリーズがあり、原の図には街道での旅人と子供達のユーモラスな姿が描かれている。
 三代広重は初代広重の門人で、後藤寅吉といい、初名は重政、一笑斉と号し、慶応三年、師家より二代広重(立祥)が不縁となり去った後、広重娘お辰へ入婿し、三代広重となる。人物は得意でなかったが、明治開化期の蒸気車、蒸気船、洋館等の文明開化絵を数多く残した。

東海名所 改正道中記 不二のぬま

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